「18歳未満で就労継続支援A型で働いている人はどれぐらいいる?」
などの疑問や不安はありませんか?
就労継続支援A型は、障がいやさまざまな病気に対しての配慮を受けながら働ける福祉サービスです。
- 就労継続支援A型を利用できる年齢
- 18歳未満で就労継続支援A型で働いている人数
- 高校生でも就労継続支援A型を利用できるのか
などを解説しています。
少しでも参考になれば幸いです。
就労継続支援A型について
就労継続支援A型は、全国に約4,000か所設置されている福祉サービスのひとつです。
近年の就労継続支援A型の仕事内容は、いわゆる軽作業だけではなく、PCを使った動画編集やIT関連の作業、パン屋さん、カフェやレストランなどの飲食店など、多種多様になっています。その結果、自分の得意分野を伸ばすことや、障がいや体調に合った仕事をことを選ぶことができるようになってきました。
仕事内容によっては、今後役に立つスキルが身につく可能性も十分にあります。
障がいや体調に配慮を受けながら働けるので、一般のバイトなどで働くことが不安な方にとって、安心して働ける福祉サービスの一つと言えるでしょう。
利用できる年齢
就労継続支援A型には、利用する期間には制限はありませんが、利用できる年齢には制限があります。就労継続支援A型は、原則、18歳~64歳までの障がい・難病をもっている方が利用対象になります。
ただ、18歳未満の方が絶対に利用できないかと言うと、そうではありません。
厚生労働省によると、
15歳以上の障害児については、児童相談所長が障害者のサービスを受けることが適当と認め、その旨を市町村長に通知した場合は、この通知に係る障害児を障害者とみなして訓練等給付費等の対象とすることとなっています。Q&Aよくあるご質問|各支援機関の連携による障害者就労支援マニュアル P19|厚生労働省
としています。
基本的には、児童相談所長が利用できるかどうかを判断しますが、自治体によっては、別の福祉機関が判断をする場合もあるようです。
詳しくはお住まいの福祉課に聞いていただくことが、確実な方法になります。
雇用契約を結ぶ
就労継続支援A型は、利用者と雇用契約を結ぶので、最低賃金が保証された状態で働くことになります。
令和4年度の就労継続支援A型の平均工賃(賃金)は、月額83,551円になっています。
福祉サービスの中でも、雇用契約を結ぶのは就労継続支援A型だけです。自分で稼いだお金で好きなものを買えるようになると、自己肯定感が上がったり、新たに人との繋がりができたりする場合もあります。
より詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
18歳未満で就労継続支援A型で働いている人数
18歳未満で就労継続支援A型で働いている人数は、以下のようになっています。
18歳未満 | |
---|---|
平成27年 | 42人 |
平成28年 | 57人 |
平成29年 | 38人 |
平成30年 | 45人 |
令和元年 | 35人 |
令和2年 | 41人 |
数字だけ見ても、47都道府県に1人いるかどうかなので、かなり少ないことが分かります。
就労継続支援A型の利用を考えている方は、同年代・同世代が少ないということを念頭に置いておきましょう。
高校生でも就労継続支援A型で働ける?
就労継続支援A型は、基本的に午前中から仕事が始まります。また、事業所によって多少の差異はありますが、おおよそ1日あたり4~6時間、週20時間程度働くことになります。そのため、全日制高校に通っている方は、就労継続支援A型の利用は難しいと言えるでしょう。
ただし、夜間高校や通信制高校に通っていて、日中の時間に余裕がある方や、就労継続支援A型自体が放課後デイサービスや通信制高校と提携している場合などは、利用できる可能性があります。
高校生でも利用できるかどうかは、事業所やお住まいの地域によって、大きく変わってきます。確実に情報を知りたい方は、まずは利用してみたい事業所や福祉課の窓口に相談してみましょう。
まとめ
- 就労継続支援A型は、全国に約4,000か所設置されている福祉サービス。近年、仕事内容は軽作業からPC作業、飲食店の経営など多岐に渡っている。
- 就労継続支援A型は、原則18歳~64歳までの障がい・難病をもっている方が利用対象になる。ただし、自治体によっては、児童相談所長が利用できるかどうかを判断し、18歳未満でも利用できる可能性がある。
- 18歳未満で就労継続支援A型で働いている人数は、約40人前後。
- 就労継続支援A型は、基本的に午前中から仕事が始まり、週20時間程度の労働をするので、全日制高校に通っている方は利用が難しい。ただし、夜間高校や通信制高校に通っている方や事業所自体が放課後デイサービスや通信制高校と提携している場合は利用できる可能性もある。
就労継続支援A型は、基本的に「さまざまな理由から一般就労で働くことが難しい」方に向けた福祉サービスです。よって、18歳未満の利用については、各自治体の考え方や事業所自体の判断に大きく左右されるでしょう。
就労継続支援A型以外にも、年齢関係なく利用できる福祉サービスや相談先はさまざまにあります。視野を広くもって、自分に合った環境で生活を送っていけるといいですね。
就労継続支援A型について、以下の記事ではより詳しく解説しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。