【A型事業所を辞めたい方へ】辞める手続きやその後の進路について解説

事務所を辞める時の方法
悩む女性のアイコン
「どうやったらA型事業所を辞められるの?」
「辞める相談をしたらA型事業所の職員に引き留められてしまった…」
「A型事業所を辞めた後はどうしよう…」

など、A型事業所を辞めること、辞めた後の生活などを考えたことはありませんか?

現在A型事業所を利用していて、さまざまな理由から「A型事業所を辞めたい……。」と考えている方もいらっしゃると思います。

ただ、決断をして、いざ実行に移そうと思っても、疑問や不安が出てきますよね。

  • A型事業所を辞める為の手続き
  • A型事業所を辞めさせてもらえない時の対処法
  • A型事業所を辞めたら失業保険はもらえるのか
  • A型事業所を辞めた後の進路

などについて解説していきます。

利用しているA型事業所を辞めた後の生活について、具体的に見通すことができれば、辞める不安も和らぐでしょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

A型事業所を辞める手順

退職届を出す

A型事業所を辞める時は、いきなりではなく、しっかりと手順を踏みながら進めていきましょう。

事前に準備しておくことや必要な書類などは、各事業所によって異なりますが、ある程度、具体的なイメージをしておくことが大切になります。

退職理由を考えておく

事前に、A型事業所を辞めたいと思う理由について、具体的な内容を挙げられるようにしておきましょう。事業所の職員の方との話し合いや、今後の進路決定の役に立つ場合があります。

A型事業所を辞めたい理由として、具体的には以下のようなものがあります。

  • 仕事内容が自分に合っていない
  • 職員や利用者との人間関係が苦痛
  • 事業所に通うことが身体的に辛い
  • 精神的に疲れている
  • 就職できるイメージが沸かない
  • 自分の中で通う理由が分からなくなった

人によって、A型事業所を辞めたい理由はさまざまにあると思います。

その理由が事業所自体の問題なのか、自分の身体や精神的な問題なのか、今後の見通しの不安から来るものなのか、などを整理しておくと、今後の進路を明確にしやすくなるでしょう。

正式な手続きを行う

A型事業所とは雇用契約を結んでいるので、正式な手続きをして退職する必要があります。まずは、事業所の職員の方に相談をして、退職届などの正式な手続きに必要な用紙をもらいましょう。

辞める1か月前に退職の旨を伝えることが必要な場合もありますが、その辺りは事業所によって異なります。ご自身が通っている事業所に、実際に聞いてみることが確実な方法です。

その後は、事業所の指示に従って準備を進めていきましょう。特に難しく考える必要はないと言えます。

A型事業所を辞めさせてもらえない時の対処法

心配事で悩む日本人男性ビジネスマン

いざ、直接「辞めたいです」と伝えても事業所から引き留められてしまい、なかなか辞められない方もいらっしゃると思います。

そこで、A型事業所を辞めたいのに辞めさせてもらえない時の対処法として、以下の3つを紹介していきます。

  • 辞めたい理由を改めて整理する
  • 第三者を味方につける
  • 労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談をする

順に見ていきましょう。

辞めたい理由を改めて整理する

基本的に、自分の思いを相手に100%伝えるというのは、至難の業です。さらに、会話をしていく中で自分の気持ちを整理しながら話すことは、より難しい作業と言えます。

そんな時は、辞めたい理由や自分の思いなどを、箇条書きにしたり文章に書き起こしたりして、改めて整理してみましょう。

病院の診察が終わった後に限って「あれも聞けばよかったな……。」などの後悔が出てくるように、頭の中だけでは相手に伝えきれないことがあります。

また、自分が相手に伝えられているように思っているだけで、「実はそこまで伝わっていなかった」なんてこともよくありますよね。

上記のことを防ぐためにも、最大限相手に伝わりやすい工夫をすることで、首を縦に振る可能性が高くなるかもしれません。

第三者を味方につける

ご自身の性格や障がいの影響で、「相手から強く言われてしまうと、流されてしまう……。」という方もいらっしゃると思います。

そんな時は、第三者を味方につけましょう。主治医や相談員、家族や友達など、客観的に状況を見られる人に相談をして、一人で抱え込まないようにしてください。

当事者同士の話し合いでは、どうしても立場が強い方が有利になってしまいます。そこで、意図的に第三者を巻き込むことによって、一方的な主張の押し付けを避けることができます。

「ここを辞めたらどこも雇ってくれない」などの言葉に言いくるめられないように、第三者の声を積極的に取り入れていきましょう。

労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談をする

話し合いだけでは解決しなかった場合、A型事業所は雇用契約を結んでいるので、労働基準監督署に相談することができます。

労働基準監督署は全国に設置されているので、お近くの所在地を調べてみてください。

また、「いきなり労働基準監督署はハードルが高いな……。」と思われる方には、総合労働相談コーナーという機関もあります。さまざまな労働問題について相談ができるので、ぜひ活用してみてください。

労働基準監督署と総合相談センターの一覧です。

全国労働基準監督署の所在案内|厚生労働省
総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省

A型事業所を辞めたら、失業保険はもらえる?

お金と一緒に置かれた電卓

A型事業所を辞める場合、失業保険がもらえるかどうか、気になりますよね。

失業保険をもらえる条件は、下記のようになります。

Q1 雇用保険の加入の要件を教えてください。

雇用保険の適用事業所に雇用される次の労働条件のいずれにも該当する労働者の方は、原則として全て被保険者となります。
1. 1週間の所定労働時間が20時間以上であること
2. 31日以上の雇用見込みがあること

また、パートやアルバイトなど雇用形態や、事業主や労働者からの加入希望の有無にかかわらず、要件に該当すれば加入する必要があります。(季節的に一定期間のみ雇用される方など、一部被保険者とならない場合があります)Q&A~事業主の皆様へ~|厚生労働省

よって、現在のA型事業所で1日4時間以上、1か月以上働いている方は、雇用保険に加入していることになるので、失業保険を受け取ることができます。

失業保険の受け取りを考えている方は、ご自身の勤務状況をしっかり確認しておきましょう。

A型事業所を辞めた後の進路

進路に迷う 進むべき道 どちらにしようかな

現在利用しているA型事業所を辞めた後、どのように生活を送っていくのかを具体的に想像しておきましょう。「心身共にゆっくり休みたい。」「新しい場所を探したい。」など、自分の意思をある程度固めておくと、A型事業所を辞めた後もスムーズに動きやすくなります。

ここでは主に、次の新しい場所を探したい方に向けて、5つの選択肢を紹介していきます。

  • 一般就労・障がい者雇用で働く
  • 自分に合う別のA型事業所を探す
  • 就労移行支援を利用する
  • 発達障がい者支援センターを利用する
  • 障害者就業・生活支援センターを利用する

順に見ていきましょう。

一般就労・障がい者雇用で働く

体調などが安定している場合、福祉サービスではなく、病気や障がいを会社に伝えずに働く一般就労や、伝えた上で働く障がい者雇用を行う選択肢があります。

会社に病気や障がいを伝えるか伝えないかはご自身で判断することですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

ご自身の体調や障がいの特性、やりたい仕事などに折り合いをつけて、自分に合った仕事を見つけていけるといいですね。

もし、障がい者雇用を利用して一般就労をするなら、「dodaチャレンジ」のような障がい者向けの転職エージェントが心強い味方です。専任アドバイザーがあなたの希望や適性を丁寧にヒアリングし、非公開求人の紹介から面接対策まで、包括的なサポートが期待できます。

自分に合う別のA型事業所を探す

現在利用しているA型事業所が合わないと、新たに別のA型事業所を探すことは無意味に感じるかもしれません。しかし、A型事業所は全国に約4,000か所も設置されているので、諦めずに探していけば、ご自身に合ったA型事業所が見つかる可能性があります。

近年は、PCを使った動画編集やIT関連の仕事、パン屋さんやカフェなどの飲食店を運営している事業所なども増えてきました。得意なことや好きなことを活かせるチャンスがあります。

就労移行支援を利用する

就労移行支援とは、「就労を希望しているけど、働くことに対して不安がある」という方に対して、就職に向けたサポートをしてくれる福祉サービスです。

就労移行支援の利用を通して、PCスキルやビジネスマナーなどを勉強することができます。

例えば「ココルポート」では、500種類以上のプログラムから自分に合ったスキルを選んで学べます。特に対人関係やストレス対処の訓練が充実しているため、「次こそは長く働きたい」と願う方にとって、心強い土台作りができるでしょう。

ただし、原則2年間しか利用できないので、利用するタイミングはよく考えるようにしましょう。

詳しくは以下の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

発達障がい者支援センターを利用する

発達障がいの方は、発達障がい支援センターを利用することができます。

発達障がい者支援センターとは、発達障がいの方の支援を総合的に行っている専門的な機関です。福祉や医療などの機関と連携し、さまざまな相談や支援を行っています。各都道府県に設置されていますが、自治体によって支援内容は変わってくるので、まずはお近くの機関を探してみましょう。

発達障害者支援センター・一覧|国立障害者リハビリテーションセンター

詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

障がい者就業・生活支援センターを利用する

障がい者就業・生活支援センターとは、障がい者の職業生活の自立を図るために地域全体で様々な機関と連携し、就職や生活などの支援を行っている機関です。

各所の福祉サービスとの繋がりがある為、A型事業所以外の福祉サービスの利用を考えている方や、どの制度を利用していいか迷っている方にオススメです。

全国に337か所あり、比較的アクセスしやすいことも特徴です。

まとめ

  • A型事業所を辞める時は、事前に退職理由を考えておくとスムーズに話し合いを進めやすい。また、実際に辞める時には、正式な手続きが必要になる。
  • A型事業所を辞めさせてもらえない時の対処法として、辞めたい理由を書き出して改めて整理したり、第三者を味方につけたりすると良い。また、労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談をする手段もある。
  • 現在のA型事業所で1日4時間以上、1か月以上働いている方は、事業所を辞めた時に失業保険を受け取ることができる。
  • A型事業所を辞めた後は、一般就労・障害者雇用で働く、別のA型事業所や就労移行支援を探すなどの選択肢がある。他にも、発達障害者支援センターや、障がい者就業・生活支援センターを利用することもできる。

この記事では、A型事業所を辞める手順や辞めさせてもらえない時の対処法、A型事業所を辞めた際の失業保険、その後の進路について解説してきました。

A型事業所は、体調や障がいに配慮をしてもらいながら働ける魅力的な福祉サービスのひとつです。

しかし、職員の方や他の利用者との相性や、仕事内容などによっては、ストレスを感じるだけの場所になってしまう場合もあります。そんな時は、我慢をせずに、ご自身に合った新たな場所を探しましょう。

辞める決断をすることは、決して悪いことではありません。福祉サービスや相談機関も結局は、人との関わりが一番重要になってきます。合う合わないは当然あるので、ご自身が気持ち良く安心して働ける場所を積極的に探していけるといいですね。

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