「何もしていなかった空白期間を、どう説明したらいいのかな?」
など、現在ニートの状態で社会復帰を考えている方、このような悩みはありませんか?
ニートの期間が長期化すると空白期間が生まれてしまうため、その部分を深掘りされて怒られるのではないかと、面接に大きな不安を抱えてしまう方はたくさんいます。
面接に対する恐怖心を克服するには、面接のことをよく理解して自分の考えを整理する必要があるでしょう。
- ニートが面接を受ける前にやっておいた方が良いこと
- ニートが面接で聞かれる内容、怒られることはあるのか
- 面接で空白期間について聞かれたときの答え方
を解説していきます。
この記事が、社会復帰への一歩を踏み出したいあなたに寄り添える存在になれたら幸いです。
そもそも面接にはどんな意味があるの?
面接とは、あなた自身を企業に売り込む場であると同時に、あなたと企業側が互いに理解を深めるための場でもあります。多くの場合、企業側は面接前にあなたの履歴書を確認しています。そのため、面接へと進んだ場合、企業側もあなたという人物に興味を持っていることになります。
企業側は、履歴書だけではわからない下記の点に注目しています。
- コミュニケーション能力はどれくらいか
- 企業とマッチする人物であるか
- 今のあなたがどんな人間か
面接は「ニートをしていて空白期間がある」ことを責める場所ではありません。
企業側も面接を行うには準備する時間や費用がかかるため、最初からあなたを怒る目的で面接の場を設置することはまずありえないでしょう。
ニートが面接の前にチェックしておくべきポイント
あなたは今、しっかり働ける状態ですか?長らくニートを続けていると、なかなか体が動かないこともあるでしょう。
面接を申し込む前に、下記の点をチェックしてみましょう。
- 生活のリズムは一定になっているか?
- 身だしなみは問題ないか?
- 体力的に働いても問題ないか?
これらをクリアし、「自分は間違いなく働ける!」と思えるようになることで、面接時に自信のある受け答えができるようになります。
生活のリズムは一定になっているか?
仕事が始まれば、毎朝決められた時間に出勤する必要があります。そのため昼夜逆転の生活を改善できていない場合は、大きな不安材料となってしまいます。ニートである場合は1日のすべてが自由に使える時間になるため、どうしても計画を立てて行動することが難しくなります。
就職活動を始める前に、規則正しい生活を確立することを心がけましょう。
ニートの昼夜逆転を治す方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
身だしなみは問題ないか?
面接の時は、清潔感のある身だしなみを心がけてください。
ニートが長引いてしまうと、人と会う機会も少なくなってしまいます。そのため、ニートの方は着る服に無頓着になってしまう傾向が強いです。また、ニート期間に乱れた生活を送った結果、体型が変化している可能性もあります。長らくスーツを着用していない場合、事前に袖を通して問題がないか確認しましょう。
私服可とされている面接の場合は、襟付きのシャツときれいめのズボンといったオフィスカジュアルの格好が無難です。
入浴や歯磨きを毎日行うことも、清潔感のある身だしなみを保つ上で重要です。
体力的に働いても問題ないか?
ニートになると、引きこもり気味になって体力が低下してしまう方が多いです。
今のあなたは毎日8時間の仕事ができる状態でしょうか?体力が低下している場合は、働き始める前に体力アップに取り組むことをオススメします。規則正しい生活と共に、毎朝の散歩を習慣とするなど、日常的に軽い運動をするよう心がけましょう。
引きこもりの体力づくりについては、下記の記事で詳しく解説しています。
ニートが面接が怖いと思う理由を整理しよう
面接という場所では、誰であっても少なからず緊張するものです。事前に面接が怖いと思う理由を整理し、対応策を考えておくことで、面接に対する恐怖心を和らげることができるでしょう。
面接で何を聞かれるか分からない
面接でどのようなことを聞かれるのか把握できておらず、怖さを感じている方も多いでしょう。
志望動機や自己PRについての深掘りはもちろん行われますが、ニートだったからこそ質問されることについてもしっかりと備えておくと良いです。
次のような質問が想定されます。
- どうしてニートになったのか?
- どうして就職しようと思ったのか?
- 空白期間に何をしていたか?
これらに対応できるよう事前に自己分析を行い、回答を用意しておきましょう。
面接で落ちることが怖い
面接を確実に突破する方法は存在しません。高学歴で素晴らしい職歴を持っている方でも、落ちる時は落ちます。試験のように明確に100点の回答も存在しないため、相手の質問に完璧に答えることを意識しすぎる必要はありません。
「失敗しても次がある!」と心のどこかで思えると、自然と前を向いて歩けるようになるでしょう。
面接で怒られることが怖い
あなたも面接官も同じ人間であるため、もちろん相性の良し悪しはあるでしょう。
最初からニートであるあなたを叱る目的で面接することはまずあり得ませんが、実際に「ニートが面接に行ったら怒られた」という声も存在します。そのような場面に遭遇した時、あなたの社会復帰をしたいという心が折られないようにするには、自分が「選んでもらう立場」であると思い込みすぎないことが大切です。
入社してからは上司と部下という上下関係が生まれますが、面接の時点ではあなたも企業を「選ぶ側」の立場です。真面目に面接を受けに来ているあなたを、ニートだったという理由で下に見るような職場で働きたいとは思いませんよね?
必要以上に面接官を目上の存在と意識しないようにしましょう。
ニートが面接で空白期間について聞かれたときの答え方
ニートをしていると、どうしても空白期間ができてしまいます。そして、多くの面接官はその空白期間について深掘りする質問をしてきます。
面接では主に下記の2点について質問されることが多いです。
- 仕事に対する意欲は問題ないか?
- 採用してもすぐに辞める可能性はないか?
空白期間について効果的に伝えるためのポイントを整理していきましょう。
やむをえない理由でニートになった場合
両親の介護や自身の病気の療養に専念していた場合は、やむをえない理由であるため大きな問題として捉える面接官は少ないです。この場合、面接の時点で仕事に支障がないことをしっかり伝えましょう。
ニート期間に何もできていない場合
空白期間に何もしていない場合、次の2点を意識した回答を用意しておきましょう。
- 周囲や環境のせいにしない
- ポジティブな言葉に言い換えてみる
これらを意識するだけで、面接官の受ける印象は大きく変わります。過去を反省して、「これからあなたがどうなりたいか」をアピールしていきましょう。
社会復帰を決意した理由にも目を向けてみてください。
- 就職して親を安心させたい
- 自立した生活を送りたい
このような動機は、面接官もポジティブなエピソードとして受け取ってくれます。
ニート期間をごまかさない
ニート期間に「働いていた」などと空白を埋める嘘をつくことは、絶対にやめましょう。
履歴書などに嘘の経歴を書くことは、経歴詐称という軽犯罪にあたります。
面接官が知りたがっているのは、「あなたが空白期間とどのように向き合って、将来どのようになりたいか」ということです。自己分析をしっかり行い、素直な考えを伝えましょう。
また、面接で空白期間についてしっかりと答えるには、履歴書等の内容をまとめておくことも重要です。引きこもりの方の履歴書の書き方については、下記の記事でも詳しく解説しています。
まとめ
- 面接を受ける前に、自分の生活習慣や体力、身だしなみを見直すことが重要
- 事前に「どうしてニートになったのか」「就職したいと思ったきっかけは何か」といった自己分析を行い、面接の質問に備えておくと良い
- ニートだったことを怒ってくる面接官も稀に存在するが、あなたも企業を「選ぶ側」だと忘れないことが大切
- 空白期間について聞かれた際は、ごまかさずに答えて「これからどうなりたいか」をアピールすると好印象を持たれやすい
面接は、あなたがニートをしていたことを責める場所ではありません。
面接では、過去をしっかり振り返り、非があった部分は認めて、将来自分がどのような人間になりたいかを伝えられるよう意識しましょう。