就活に失敗した20代の引きこもりが社会復帰する方法

20代は、多くの方にとって学業を終えて社会に出るタイミングとなります。社会人になるためには越えなければならない壁があり、あらゆる環境の変化に順応しなければなりません。

そのため、20代は引きこもりが起こりやすい世代であることがわかっています。

KAORUKO

「就活に失敗して路頭に迷ってしまった…」
「せっかくの新卒カードだったのに…」

その中でも、就職活動に失敗したことが引きこもり・ニートの原因となってしまうケースも存在しています。

  • 就職活動に失敗して引きこもり・ニートとなる方の特徴とは?
  • 就職活動に失敗した引きこもり・ニート状態の20代がやり直すには?
  • 職歴のない20代に特化した支援制度やサービスは何があるのか?

について解説します。

就職活動に失敗した20代の引きこもり・ニートの割合

うつ病の女性 depression

20~29歳の引きこもり・ニートは約35万人いるとされています。その中でも就職活動がうまくいかなかったことが、引きこもりのきっかけとなったと回答した方は全体の約20%を占めます。

就職活動が原因で引きこもりとなるケースは、決して珍しいものではないことは明らかです。

就職活動で失敗してニート・引きこもりとなるケース3選

大学の卒業は、今後の人生を描くにあたって重要な目標となることが多いです。事実、中退することで引きこもりとなるケースも存在します。

しかし、就職活動は大学を卒業すること以上に、あなたのこれからの人生を左右する可能性があります。

ただ、自分のやりたいことを探し出し、業界や企業の研究を行い、エントリーシートを書いて面接を行うというように、就職活動にはやらなければいけないことがたくさんあります。

下記のように就職活動自体が苦手な方、志望度の高い企業での面接で失敗してしまう方など、就職活動の失敗が挫折の経験となる方はたくさんいるでしょう。

大学中退による引きこもりについては、下記の記事で詳しく解説しております。

就職に対する意識が低い

「できれば働きたくない」という思いを根本に抱えている就活生は決して珍しくありません。

少子化の影響で若者の数が減り続けている今の時代、若いという理由だけで就職活動を有利に進められることは間違いありません。

それでも、就活生が企業へ送るエントリーシートは平均30社を超えており、平均15社以上の面接に落ちていることがわかっています。就職に対する十分なモチベーションがない場合、就職活動に向けた行動の量は少なくなり、企業対策が不十分なまま面接へ臨むため、なかなか内定を得られません。

「内定は無いけれど何とかなるだろう」と楽観的に考えているうちに卒業を迎え、路頭に迷い、引きこもりとなるケースがあります。

就職活動で自己肯定感を失ってしまう

有名大学に入ったのだから有名企業に就職しなければならない、と自分の視野を狭めてしまっている就活生もいます。これまで勉強に力を注いできた学生が、勉強以外の方法で自分の将来を切り開くための初めてのイベントが就職活動となる方もいるでしょう。

しかし、将来のビジョンが見えず、自己PRが思うように書けないなどの事態に直面して、順風満帆だったはずの人生が崩れ始めるのです。同期が続々と内定を貰う中で、未だに就職先が決まらない自分に焦りを覚えて空回りしてしまい、悪循環に陥ります。

このように就職活動がきっかけとなり、社会に出ることに対して自信を失ってしまい引きこもりとなるケースがあります。

努力したにも関わらず就職活動で失敗した

「真面目で頑張り屋」な方は引きこもりになりやすい傾向があります。自分に厳しく実直で、「しっかりしなくては」と考え自分にプレッシャーを与えてしまう方が多いのです。

そのため、自分の志望する企業に入念な対策をし、たくさんの面接を受けたにもかかわらず内定が貰えなかった場合、努力が無駄になったと感じてしまうでしょう。

これは激しい挫折の経験となります。

頑張ったのに内定が出なかったという結果から、「自分はダメな人」と思い込んでしまい自己肯定感を失うきっかけとなり、引きこもりとなってしまう方もいます。

就職活動に失敗した20代の引きこもり・ニートが社会復帰するためには

オーケーサインを出すビジネスマン

20代の平均転職回数は1~2回といわれています。新卒として入った企業が合わずに転職するのはよく聞く話です。20代であれば、新卒カードを使い就職したが転職をした方と、学校を卒業して就職できなかった方にそれほど大きな差はありません。

これまで話してきたように、就職活動に失敗して引きこもり・ニートとなった場合でも、20代の間にもう一度立ち上がろうとする気持ちさえあれば、再度スタートラインに立つことができます。

社会復帰するための心構えやポイントを紹介していきます。

不採用でも落ち込む必要はない

就職活動に失敗して引きこもりとなる方は、不採用が続いたことを過度に気にして「自分は社会に必要とされていない」と思い込んでしまう傾向があります。

あなたは大丈夫でしょうか?

不採用になる大きな理由は、単純に応募した企業とマッチングしなかっただけという場合が多いです。つまり、あなたの強みや価値観が企業の求めるものと違っていた、と考えられます。就職活動は人と人のやり取りになるため、面接官との相性が悪いこともあり得るでしょう。

そのため、不採用=社会に必要とされていない、と思い込む必要はありません。

一人で就職活動をしない

学生時代の就職活動の失敗が大きな挫折となっている方は、就職活動に対する恐怖心や苦手意識を捨てきれない場合も多いでしょう。そのような方が社会復帰を成功させるためには、「一人で就職活動をしない」ことがポイントです。一人で就職活動をしていると、不採用が続いた時のモチベーションの維持が難しくなります。

就職活動に対する不安をプロに相談できるということは非常に心強いのです。

また、下記の記事でも引きこもりから立ち直る方法を解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

社会復帰したい20代の引きこもり・ニートが利用できるサービス

サポート 問い合わせ イメージ画像

2023年現在では、新型コロナウイルスが5類へ移行した背景などから、売り手市場(企業の求人数が多く、求職者が少ない状態)が続いています。売り手市場はこれからも数年は続くと予想されており、若い人材を欲しがる企業も多いのです。

下記で紹介するサービスでは、引きこもり・ニートであっても若くてポテンシャルがあることを評価され、就職が成功したという声が数多くあります。

ぜひ参考にしてみてください。

マイナビジョブ20s

マイナビジョブ20sとは、20代の若手求職者を対象とした転職エージェントです。

第二新卒(大学卒業後おおむね3年以内の方)や既卒(内定がない状態で大学を卒業し、社会人経験がない方)の就職・転職に特化しているという特徴があります。

利用対象年齢を24歳~29歳としており、全てのサービスを無料で利用できます。

  • 自分の性格や価値観に合った仕事は何だろう?
  • 引きこもりで空白期間があるけれど、どのようにアピールすればいい?
  • 自己PRが苦手だから履歴書の添削をしてほしい

キャリアアドバイザーの個別カウンセリングによって、このような就職活動に対する不安や悩みを徹底的に取り除いてくれます。実際にマイナビジョブ20sを利用して就職した引きこもり・ニートの声もあるため、大卒20代で正社員を目指したいと考えているあなたに「マイナビジョブ20s」はオススメです。

ジェイック(JAIC)

ジェイックは、主に引きこもりやニート、フリーターで社会人経験がない方への就職支援をしている転職エージェントです。10年以上にわたり、ニートやフリーターを支援してきた実績があるエージェントのためノウハウを持っており、利用者の就職成功率が80%を超えています。

ジェイックは、「独自の就活研修」を用意しており、履歴書の書き方や面接対策といった基本的な部分から、社会人として必要なマナーや知識を習得することができます。この就活研修を全て受講した方は、書類選考なしでジェイックが厳選した優良企業20社との面接に進むことができます。

独自の就職支援を行っているため、合う人と合わない人がはっきり分かれる傾向が強い転職エージェントと言われていますが、書類選考が通過せずに悩んでいる引きこもり・ニートの方にオススメです。

ハタラクティブ

ハタラクティブは20代のフリーター、第二新卒、既卒をターゲットとした転職エージェントです。利用者の9割が20代の求職者となっており、全てのサービスを無料で利用できます。

ハタラクティブの求人には「学歴不問」「未経験OK」のものが多く、求職者のやる気やポテンシャルを重視する企業が多いのが特徴です。また、キャリアアドバイザーからの手厚いサポートも受けられます。

電話やメールだけでなく、LINEを使った相談も可能なため、まとまった時間を作らなくても気軽に相談できるのは大きなメリットです。

ハタラクティブは特に応募書類の添削に力を入れており、書類選考の通過率が96%と極めて高いです。そのため、最終面接まで進める可能性が高く、ハタラクティブ全体の内定率は80%を超えています。

他のエージェントの紹介では難しかった企業でも、ハタラクティブを利用すれば就職できる可能性があります。

ハローワーク・新卒応援・わかものハローワーク

地域に密着した就職活動を行うのであれば、ハローワークの利用がオススメです。先述した転職エージェントのデメリットとして、掲載求人の多くが都市部に集中しており、地方の求人をあまり取り扱っていないという点があります。

求人数に関しても、一般的な転職エージェントは3万~5万件なのに対し、ハローワークは70万件を超えています。

また、ハローワークでも20代の若者に特化した就職支援を展開しています。

大学卒業後おおむね3年以内の方を対象とした「新卒応援ハローワーク」と、34歳以下で正社員雇用を目指す方を対象とした「わかものハローワーク」があります。どちらのハローワークでも、担当のアドバイザーがつくため転職エージェントと同等の職業相談や履歴書の添削、面接対策などが受けられます。

就職後も仕事を継続して続けられるように定着支援を実施しており、「若者の使い捨て」など劣悪な労働環境に直面した場合の相談窓口としても使えます。

就職後のアフターフォローも行っている点は大きなメリットです。

ハローワーク

わかものハローワーク

まとめ|就活に失敗した20代の引きこもりが社会復帰する方法

  • 就職活動に失敗したことが原因で引きこもりとなる方はたくさんいる。
  • 引きこもり・ニートの社会復帰のポイントは「一人で就職活動しない」こと。
  • 第二新卒・既卒で20代を対象としたエージェントや支援制度がたくさんある。

長い人生、失敗は誰にでも起こります。就職活動の失敗経験は確かに辛い経験となるでしょう。周囲の人と比較して、「自分は無価値な人間だ」と感じてしまう瞬間もあるかもしれません。

ですが、もう一度立ち上がろうと思ったあなたを応援してくれる方は、周りを見渡せばたくさん見つかるはずです。

この記事が、社会復帰を目指すあなたの一助となれば幸いです。

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