うつ病になってから物忘れが激しい……原因と5つの対策方法を解説!

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「うつ病になってから物忘れが激しくなった気がする……」
「認知症のような症状が出ているけれど、大丈夫かな?」

このような不安や疑問を抱えていませんか?

実は、うつ病になると物忘れがひどくなる場合があります。
激しい物忘れに不安を感じていると、さらにストレスが溜まり、うつ病が酷くなるという悪循環に陥ることがあるのです。

  • なぜうつ病になると物忘れが起きるのか
  • うつ病の物忘れと認知症との違い
  • 物忘れ対策に有効な5つの方法
  • うつ病の辛さを相談できる窓口や機関

について詳しく解説していきます。

あなたの抱えている不安の解消に繋がれば幸いです。

うつ病になると物忘れが激しくなるのはなぜ?

悩んでいる女性

うつ病になると、ストレスによって脳全体の機能が低下します。そのため、集中力が続かなくなり記憶力が低下して、「物忘れが激しくなった」と感じるのです。

うつ病の人に多い物忘れの例として、

  • ケアレスミスが増える
  • 約束を忘れてしまう
  • 打ち合わせの内容が入ってこない
  • 人の名前が出てこない

などが挙げられます。

新しく見聞きしたものが頭に入らず忘れてしまい、不安になってしまうのが特徴です。

混同しやすい「認知症」との違いについて

クエスチョンを浮かべる医者

認知症は高齢者に多い症状ですが、若い人でもまれに発症することがあります。そのため、うつ病で物忘れや記憶力低下の症状が現れると、「もしかして認知症?」と不安になることがありますよね。

以下では、うつ病と認知症の物忘れの違いについて見ていきましょう。

認知症とは

認知症とは、病気や障がいなどのさまざまな原因により脳の神経細胞の働きが変化し、記憶力や判断力などの認知機能が低下して、日常生活や社会生活に支障をきたす状態を指します。

特定の病名ではなく、こうした状態を表す症候群の総称です。

うつ病との違い

認知症の物忘れは、先述したうつ病の物忘れと違い、記憶そのものが抜け落ちてしまうことです。例えば、「食事をとったのにそれ自体を覚えていない」などが挙げられます。

認知症の方は「何かを忘れている」という自覚が乏しいため、物忘れに対して無関心で、特に気にしていないことが多いです。

記憶力低下・物忘れの対策5選

5つの対策

記憶力低下や物忘れが激しくなり、仕事に支障をきたすようになると、不安を抱えてしまう方もいるかもしれません。その不安がさらにストレスを増加させ、うつ病を悪化させてしまうことは珍しくありません。

もっとも、うつ病の治療が最優先ではありますが、物忘れに効果的な対策を講じることで、安心して仕事に取り組めるようになります。

以下で、どんな対策があるのか見ていきましょう。

付箋・手帳・カレンダーにメモを取る

大切な連絡事項や予定は、付箋・手帳・カレンダーにメモを取ることが大切です。

特に、今日やらなければならない作業のメモは、付箋にまとめて目に見える場所に貼っておくことがオススメです。
TODOリストを活用するのも良いでしょう。

「書く」という行為自体は脳の機能を活性化させるため、必要な情報が定着しやすくなり、物忘れの予防に効果的です。まずは、つい忘れがちな「メモを取る」という習慣を心がけましょう。

スマホを活用する

普段持ち歩いているスマホは、実は非常に便利な物忘れ防止ツールです。

スケジュールアプリに予定を入れて通知を設定すると、必要な時にすぐに確認することができます。
また、メモ帳がない時にはメモアプリを使ったり、会話の音声を録音したりすることも可能です。

アナログでは、

「メモ帳がかさばるから持ち歩きたくない」
「メモを紛失するかも……」

などの不安がある人は、デジタルに頼るのがおすすめです。

脳を活性化させる活動を積極的に行う

先述の「メモを書くこと」の他にも、「読書」「パズル」「趣味の活動」などは脳を活性化させる効果があります。
このような脳を使う習慣を持つことで、うつ病による記憶力低下を防ぐことができます。

また、新しいことに挑戦したり、人と関わる機会を増やしたりすることも、脳への良い刺激になります。
ただし、それがあなたのストレスになってはいけないので、無理のない範囲で取り入れてみましょう。

生活習慣の見直し

規則正しい生活習慣は送れていますか?

以下のような生活習慣を身に付けることで、物忘れの予防効果に期待できます。

  1. 適度な運動
    運動をすると、脳への血流が促進するため認知機能の向上が期待できます。
    特に、ウォーキングやヨガなどの軽い運動は手軽に取り入れられて、心身に良い影響を与えてくれます。
  2. バランスの取れた食事
    食事は、様々な食材をバランスよく摂ることを意識しましょう。
  3. 質の良い睡眠
    睡眠環境を整えて、睡眠の質を高めることが大切です。
    就寝前のスマートフォン操作やカフェインの摂取は控え、朝はしっかりと朝日を浴びることで、スッキリとした目覚めが期待できます。

運動については、以下の記事でも詳しく解説しております。

ストレス管理

ストレスがない人はほとんどいません。そのためストレス社会では、ストレスをうまくコントロールする方法を見つけることが大切です。

先述している「軽い運動」「趣味の活動」などは、ストレス発散にも効果的です。あなた自身のストレス耐性への強さを理解して、自分に合ったストレス管理の方法を見つけることが、心身のバランスを保つことに繋がります。

うつ病の不安を相談できる窓口6選!

安心のイメージ

うつ病になると、誰しも不安を抱えてしまいがちです。そのような時は、相談機関を頼ることがおすすめです。

以下では、うつ病による様々な悩みを相談できる窓口を6つ紹介します。物忘れや記憶力低下の他にも不安があれば、積極的に活用していきましょう。

主治医に相談する

うつ病の不安を相談する相手として最も頼りになるのは、あなたの病状を知っている主治医です。

うつ病の症状は治療経過に応じて変化する場合があるため、こまめに相談することが大切です。
日常生活に支障をきたしている場合は、早めの受診を心がけましょう。

こころの相談の窓口

こころの健康状態が気になるけれど、「医療機関を受診すべきかわからない・勇気が出ない」という時は、こころの相談の窓口を利用するのがおすすめです。

こころの相談窓口は全国の都道府県に設置されていて、メンタルの不調や精神疾患についての様々な相談を受け付けています。来所による相談に加えて、電話相談も可能です。

こころの相談の窓口について|困ったときの相談先|こころもメンテしよう〜若者を支えるメンタルヘルスサイト〜|厚生労働省

全国の精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、精神保健福祉法に基づき、各都道府県および政令指定都市に設置されている公的機関です。

こころの健康、精神医療、社会復帰に関する相談など、精神保健福祉に関する幅広い支援を行っています。
不安なことがある場合は、お住まいの地域の精神保健福祉センターに相談してみるのがおすすめです。

全国の精神保健福祉センターの一覧は、以下のリンクから見ることができます。

全国の精神福祉センター

こころの健康相談統一ダイヤル

こころの健康相談統一ダイヤルとは、全国共通の番号に電話すれば、電話をかけた所在地の公的な相談機関に接続されるシステムです。

各都道府県・指定都市が実施しているサービスで、「話だけでも聞いてほしい」などの心のSOSに対して寄り添ってくれます。直接会って相談するのは難しいという方は、一度電話での相談も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

相談に対応する曜日や時間は、各都道府県・政令指定都市によって異なりますので、詳細は下記リンクの表をご参照ください。

こころの健康相談統一ダイヤル

SNSでの相談

昨今では、NPO法人などが運営するLINEなどのSNSアカウントに対して、うつ病の悩みや心のつらさを相談することが可能になりました。

「直接会うのも電話をかけるのもしんどいな」

という時は、SNSのチャット相談を活用するのも大切です。

「まもろうよこころ」というサイトでは、電話だけでなくSNSやチャットでの相談を受ける団体の一覧を紹介しています。お使いのSNSや年代に合わせて団体を選べるため、気軽に相談できる可能性が高いです。

まもろうよこころ

こころの耳

こころの耳とは、働く方やそのご家族などを対象に、職場でのメンタルヘルス対策に力を入れている相談窓口です。

電話やSNSによる相談窓口だけでなく、メンタルヘルスについての情報が載っているサイトとなっているため、知識や情報を得ることも可能です。

こころの耳_相談窓口案内

まとめ

  • うつ病になると脳機能が低下するため、記憶力低下や激しい物忘れが起きやすくなる。
  • うつ病による認知機能の低下は「新しい情報を覚えられない」「ど忘れが多くなる」などの症状が中心であり、認知症とは異なる症状である。
  • 物忘れの対策として「メモを取る」「スマホの機能を活用する」「生活習慣を整える」「ストレス管理を行う」ことが効果的。
  • 不安な場合は専門医や公的な相談機関などへ相談することが大切。

うつ病による物忘れは、記憶力の低下やど忘れの症状を自覚している分、不安も大きいですよね。

今回の記事で紹介した対策方法や相談窓口を利用することは、物忘れの改善だけでなくうつ病の治療にも効果的です。
無理のない範囲で、手軽にできる方法から試してみてはいかがでしょうか?

この記事が、不安を抱えている方の悩みを少しでも解決できれば幸いです。

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