【大人の発達障がい】仕事でミスが多いADHDのあなたへ、対策方法を4つ紹介!

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KAORUKO

「ADHDの人はどうして仕事でミスばかりしてしまうの?」
「ADHDの人に効果的なミスを減らすための対策方法を教えて欲しい…」
「周りの人は簡単にこなしているのに、なぜ自分には難しいのだろう?」

などの疑問や悩みを抱えていませんか?

「仕事でミスを繰り返してしまう」というのは、多くのADHDの方にとって共通する悩みではないでしょうか。

  • ADHDの方が仕事でミスばかりする原因
  • ADHDの方が仕事で特にミスをしやすくなる場面
  • ADHDの方に効果的なミスを減らす対策

について、発達障害の中でも特にADHDに注目して解説していきます。周りの方と比較して、自分がミスを繰り返してしまうことに悩む方も多いのではないでしょうか。

今回の記事を通して、ADHDの方が仕事でミスを繰り返してしまう原因や、その対策方法を考えていきましょう。

ADHDの方が仕事でミスばかりする3つの原因

疑問に思うビジネスマン

ADHDとは「注意欠如・多動症」とも呼ばれており、発達障害の中では最も多くの方が診断を受けている障がいです。ADHDは「不注意」「多動性(落ち着きがない)」「衝動性」という特性が現れやすいため、日常生活や社会生活で困難が発生してしまうことがあります。

次の項目では、ADHDの方が仕事でミスばかりしてしまう原因を詳しく見ていきましょう。

不注意によりミスを繰り返してしまう

ADHDの特性の現れ方には個人差がありますが、成長と共に多動性・衝動性は改善に向かうことが多いため、大人のADHDは不注意の特性が目立ちやすくなります。

ADHDによる不注意の特性には、下記のような特徴があります。

  • 集中力を持続させることができない
  • 複数の物事に注意を向けることができない
  • 周囲のあらゆる物事が気になりやすく、注意力が散漫になりやすい

ADHDの方は「集中すること」「注意すること」が難しいため、

  • 書類の記入漏れや誤字脱字、計算ミスなどが多い
  • 電話対応などの仕事で、メモを取ることに集中しすぎて相手の話を聞き逃す
  • 運転やトイレの直後などに仕事道具を置き忘れるなど、物の紛失が多い
  • 職場内の話し声や機械音に気を取られて、作業の効率が落ちる

など、仕事でこのようなミスを起こしやすくなるのです。

多動性・衝動性によりミスを繰り返してしまう

ADHDによる多動性・衝動性の特性には、下記のような特徴があります。

  • 落ち着きがなくじっとしていることが苦手(身体的な多動)
  • 頭の中に様々な考えが浮かびやすく、思考の散漫さが目立つ(内面的な多動)
  • 感情の移り変わりが激しく、衝動的に感情を表に出しやすい
  • 物事を熟考せず、すぐに結論を出したり行動に移したりする

このような多動性・衝動性は、社会的スキルの向上などによって特性をコントロールしやすいため、大人になると目立ちにくくなることが多いです。一方で、ADHDは完治できない障がいであるため、多動性・衝動性の特性が完全になくなることはありません。

ADHDの方は、多動性・衝動性によって、

  • 仕事中に別のことを考えてしまい、作業の効率や正確性が落ちてミスをする
  • 物事の手順や優先順位を見失いやすく、マルチタスクができない
  • 思ったことをそのまま言葉にしてしまい、失言することが多い
  • 情報を集めたり確認を取ったりせずに行動してしまい、ミスに繋がる

仕事でこのようなミスを起こしやすくなるのです。

ワーキングメモリの低さがミスにつながる

ワーキングメモリとは、脳に入ってきた情報を一時的に保管して、その情報をもとに何らかの作業を行う能力のことです。理由は明らかではありませんが、ADHDの方はワーキングメモリが低い方が多いと分かっています。

ワーキングメモリが低い方は一時的に記憶しておける情報の量が少ないため、新しい情報が入ってくるとすぐに古い情報が削除されてしまいます。そのため短期記憶が難しく、「物忘れ」や「ど忘れ」が頻発する原因となるのです。

ADHDの方は、ワーキングメモリの低さによって、

  • 会話中に話の内容を忘れてしまい、スムーズなコミュニケーションが取れない
  • 受けた指示をすぐに忘れてしまい、正確な仕事ができない
  • 作業中に別の仕事が割り込むと、元の作業の内容を忘れてしまう

などの事態に直面して、仕事でミスを起こしやすくなるのです。

ADHDの方が仕事でミスをしやすい場面3選

ケースや例・要因・原因のイメージ

ADHDの方は、「職場環境」「仕事内容」「日々の体調変化」などの影響を受けて、症状の現れ方が変化することがあります。そのため、ADHDの方は仕事の精度やパフォーマンスにムラがあることが多く、特定の状況でミスを頻発しやすくなるのです。

次の項目では、ADHDの方がミスをしやすい場面について詳しく見ていきましょう。

過度なストレスやプレッシャーが発生する場面

ADHDの方は、脳機能の障がいによって生まれつきドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が不足していることが分かっています。これらの神経伝達物質はストレスやプレッシャーに対処する能力と関わっているため、不足することで集中力・注意力の維持や感情のコントロールが難しくなります。

「普段問題なくできている仕事でも、上司に見られているとミスをしてしまう」
「ミスを怒られた直後にパフォーマンスが低下して、同じミスを繰り返してしまう」
「正確さを求められる仕事ほど緊張して、ミスが頻発してしまう」

このような経験があるADHDの方はいらっしゃいませんか?

ADHDの方はあらゆるストレスやプレッシャーに対して過剰に反応してしまうため、職場環境や仕事内容によってミスをしやすい場面があるのです。

体調不良が続いている時

ADHDの方は、「セロトニン」という精神を安定させたり睡眠の質をコントロールしたりする神経伝達物質の分泌量が、生まれつき少ないことが分かっています。

セロトニンが不足すると自律神経が乱れるため、適応障害・睡眠障害・摂食障害などの精神疾患を発症するリスクが高くなるほか、生活の習慣やリズムを乱す原因ともなるため、

  • 急な頭痛、腹痛、発熱などの体調不良
  • 免疫力が低下して風邪をひきやすくなる
  • 便秘や下痢
  • 肩こりや腰痛

などの体調不良を引き起こすことがあるのです。

「普段から慢性的なストレスや体調不良を我慢しながら働いている」

というADHDの方は多くいます。体調不良は精神状態や脳の働きに影響を与えるためADHDの特性が目立ちやすくなり、仕事でのミスを引き起こす原因となるのです。

予期せぬトラブルや予定変更が発生した時

先述の通り、ADHDの方は「不注意・多動性・衝動性」という特性や「ワーキングメモリの低さ」によって、仕事の優先順位を判断したりマルチタスクをこなしたりすることを苦手としています。そのため、予期せぬトラブルや予定変更が発生して臨機応変な対応が求められる場面では、頭が混乱してミスをしやすくなるのです。

「今の仕事に別のタスクが割り込んできて、集中力が途切れてしまった…」
「トラブルが発生すると焦りやすく、冷静に対処ができない…」

このような経験があるADHDの方はいらっしゃいませんか?

ADHDの方は臨機応変な対応が求められる場面でストレスを感じたりパニックに陥ったりしやすいため、ADHDの特性が目立って現れやすく仕事のミスに繋がるのです。

ADHDの方に勧める、仕事でのミスを減らす対策4選

対策

仕事でミスばかりしてしまうと、自信を失ったりストレスが溜まったりして働くことが憂鬱になってしまいますよね。一方で、ADHDは障がいであるため、症状を自覚していても自力でコントロールしてミスを減らす対策を行うことには限界があります。

次の項目では、ADHDの方にオススメしたいミスを減らす対策について紹介していきます。自力でミスを減らす対策を考えることも大切ですが、働く環境を調整したり周囲の方にサポートを求めたりすることも効果的な対策となるでしょう。

仕事をしやすい環境を作る

ADHDの方は視覚や聴覚から受ける刺激に敏感なため、散らかった環境や周囲の物音で集中が途切れてしまうことがあります。

そのため、ADHDの方が集中力を維持するためには、

  • デスクには仕事に必要な物だけを置き、整理整頓を心がける
  • 付箋やホワイトボードを活用して、重要な情報をすぐに確認できるようにする
  • 仕事中に耳栓やイヤホンを使用する許可を貰う
  • 席を壁際に移動させて、人の行き来や話し声が気にならないようにする
  • パソコンやスマートフォンの設定で不要な通知をオフにする

などの特性に合った環境を作るように意識しましょう。

職場環境の調整を行う場合、ミスを減らすために必要なことを整理して会社や周囲の方に配慮を求めることも大切です。

「ポモドーロテクニック」を活用して適度な休息を取る

ポモドローテクニックとは、25分間集中して作業を行った後に5分間の休憩を取るというサイクルを繰り返すという方法です。タイマーで時間を管理しながら短時間の集中と適度な休息を繰り返すことで、仕事の質やモチベーションを高めることができるため、ADHDの方のミスの予防にも期待できます。

ポモドーロテクニックには、

  • 25分という時間でタスクを分割できるため、マルチタスクの回避に繋がる
  • タスクを分割できると、作業の進捗を把握しやすくなる
  • 適度な休息により肉体や精神の疲労を回復できる

などの効果があります。

ポモドーロテクニックを取り入れることが難しい場合でも、集中力の低下を感じたら一時的に席を離れて深呼吸をしたりストレッチをしたりすることで、適度な休息を取れるとミスを減らす対策に繋がります。

アプリのリマインダー機能を活用する

ADHDの方のワーキングメモリの低さから発生しやすい「ど忘れ」を予防するためには、スマホアプリなどのリマインダー(思い出し)機能を活用することが効果的です。

特にオススメしたいのは、LINEの予定管理botである「リマインくん」というADHDの方に向けて作られたサービスです。リマイン君はLINEのアカウントを友達に追加するだけで無料で利用できます。

リマイン君の使い方は簡単で、例えば、

「9月15日15時から会議、資料はデスクの左の引き出し」

とリマイン君にLINEを送ると、

「覚えておくよ!いつ教えて欲しい?」

という返信が来ます。

1時間前に予定を確認したい場合は

「9月15日14時」

と送るだけで、

「じゃあ、9月15日14時に言うね!」

と返信が来て、指定の時間にLINEが送信されるという機能があります。

また、リマイン君に

「確認」

とLINEを送るだけで登録しておいた未消化の予定を全て教えてくれるため、予定の管理を全て一任できる便利なツールです。

このようなアプリを利用することで「ど忘れ」によるミスを減らすことができ、時間に余裕を持って計画を立てられるようになります。

精神科・心療内科を受診する

ADHDは完治しない障がいですが、精神科・心療内科を受診することで、

  • 行動療法やカウンセリングによるストレスケアの実施・障がいの特性を理解して、仕事でのミスを予防するためのアドバイスを求める
  • 心身の疲労やストレスを軽減するための生活改善の提案

など、専門的な知見に基づいて働くために必要な援助が受けられます。

また、ADHDの症状改善には薬物療法も効果的であり、「ストラテラ」「インチュニブ」「コンサータ」という3つの薬が開発されています。いずれの薬にも集中力の向上や多動性・衝動性の効果があるため、専門医に相談することで効果的な治療を受けられることもあるのです。

1人での仕事のミス対策に限界を感じている場合、専門医の診断書に基づいて職場環境の調整を行ったり、ADHDの特性について会社に理解を求めたりしやすくなるというメリットがあるため、悩みを1人で抱え込まずに精神科・心療内科を頼ることも大切です。

まとめ|ADHDの仕事でのミス対策

  • ADHDの方は、「不注意」「多動性」「衝動性」という障がいの特性から、「集中力が持続しない」「マルチタスクが苦手」などの特性が現れやすく、仕事でミスを繰り返しやすい。
  • ADHDの方はワーキングメモリが低い方が多いため、「ど忘れ」「物忘れ」などが頻発しやすくミスの発生に繋がることがある。
  • ADHDの特性は「職場環境」「仕事内容」「日々の体調変化」による影響を受けて悪化することがあるため、特定の条件が重なる場面でミスを繰り返しやすくなる。
  • ADHDの方がミスを減らす対策としては、「仕事をしやすい環境を作る」「適度な休息を取る」「予定を管理するアプリの活用」などの手段が効果的。
  • 自力での対策に限界を感じた時は、精神科や心療内科を受診して専門医からのアドバイスや治療を受けることが大切。

今回の記事では、ADHDの方が仕事でミスをしやすい理由とその対策について紹介しました。

障がいと言われるとADHDの特性が大きなハンデであるように感じてしまいますが、仕事でミスをしたことがない方は恐らく1人もいないでしょう。そのため、ADHDの方もミスを予防するために、適切な対策を立てたり周囲のサポートを受けたりすることで、働きづらさを改善することが可能です。

自分だけでは限界があると感じたときは、周囲に相談したり、専門医に頼ったりするなど、1人で抱え込まないようにしましょう。

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