【HSP】正社員や会社員に向いてないと感じる理由を解説|ゆるく働く方法も紹介!

この記事にたどり着いたあなたは、「毎日仕事から帰ると疲れてぐったりしてしまう」「休日にも仕事のことを考えて休めない」などと感じることはありませんか?

HSPは、職場環境や人間関係に影響を受けやすいと言われています。疲れがとれないまま、次の日にまた仕事に行かなければいけない状況は、とてもつらいですよね。

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「HSPでフルタイムがきつい…正社員は向いてないのかな?」
「HSPで仕事がつらい…ゆるく働ける方法を知りたい!」

正社員で働くことがつらいと感じているHSPの方へ

  • HSPの方が正社員は向いていないと感じる理由
  • HSPの方が正社員を辞めるメリット・デメリット
  • HSPの方が正社員を辞める前に必ず確認すること
  • HSPの方が正社員以外で働く方法
  • HSPの方が正社員を続けたい場合の対処法とおすすめの対策

以上を解説していきます。

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは

hsp

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)とは、生まれつき感受性が高く、非常に繊細で刺激に敏感な性質がある人のことをいいます。

HSPの特性として、以下のようなものがあります。

  • 物事を深く考えてから行動に移す
  • 些細な刺激に対して敏感に反応する
  • 他人の感情に影響を受けやすい、共感する力が高い
  • 傷つきやすくストレスをため込みやすい

HSPの方は、じっくり考える「考察力」や、他人の感情に共感して思いやることができる「高い共感力」といった長所がある一方で、普段の生活で何かしらストレスをためやすく「生きづらさ」を抱えている場合もあります。

しかし、HSPの特性自体は病気や障がいではないため、治療をしたり強制的に治したりするものではありません。

HSPの対応で大切なのは、「特性を治す努力をする」ことではなく「自分にとって苦手な部分は上手くカバーしていく」ことになります。

HSPに正社員(会社員)が向いていないと感じる理由

悩むビジネスマン

最初に、これから解説する内容は、必ずしもすべての方に当てはまるわけではありません。一言でHSPと言っても、性格や得意不得意も人によって違うことを念頭に置いておいてください。

HSPの方であっても正社員で活躍することは十分に可能です。しかし、人によってはHSPの特性により、正社員で働くことにつらさや困難を感じている人がいるのも事実になります。

正社員で働くことにつらさを感じてしまう原因は、もともとHSPの特性に「正社員」という働き方が合っていないからかもしれません。

HSPの人にとって正社員(会社員)がつらいと感じる理由は、

  1. 組織に所属することが苦手
  2. 責任やプレッシャーを感じやすい
  3. フルタイムでの勤務がきつい

などがあります。あなたはどうでしょうか?

以下で詳しく解説していきます。

理由①:組織に所属することが苦手

HSPは人間関係に影響を受けやすいので、組織に所属することが苦手だと感じる方が多いです。

HSPの方は、相手の気持ちに共感しやすく誰かを思いやることができるという長所がある反面、その特性により他人の感情に流されやすく、いつの間にか自分自身が気疲れしてしまっていることがあります。

職場での具体例として、

  • 同僚が困っていたら助けてあげたくなる
  • 他の人が上司に怒られていると自分も落ち込む
  • 相手の顔色ばかりうかがって疲れてしまう
  • などが挙げられます。

    また、HSPの「物事を深く考えてから行動に移す」という特性から、「自分のペースなら問題なく行える業務も、他の人のペースに合わせる必要が生じた途端に力が発揮できなくなる」といった影響が出ることもあります。

    理由②:責任やプレッシャーを感じやすい

    HSPの方は、細かい変化にもすぐに気が付くことができ、自分のペースで仕事をコツコツとこなすことが得意な真面目な性格の方が多いです。よって、責任やプレッシャーを感じやすいとされています。

    HSPが責任やプレッシャーを感じやすい理由には、その真面目な性格により、「上手くやらなければ」と自分を知らないうちに追い込んでいることが考えられます。

    仕事での具体例として、以下のような特徴があります。

  • 失敗を回避しようとしてかえって失敗をする
  • 失敗したことを引きずって立ち直れない
  • 責任やプレッシャーが重くのしかかって緊張してしまう
  • 困ったことがあっても自分でなんとかしようとする
  • 責任感が強いことで仲間から信頼されやすく、頼りがいがある人だと思ってもらいやすい反面、本人はプレッシャーで苦しくなっている状況なのです。

    理由③:フルタイムでの勤務がきつい

    HSPの方は、単純にフルタイムでの勤務がきつい場合があります。

    フルタイムがきついと感じる理由は、上記で解説した項目に加えて、HSPの特性である「繊細さ」や「高い共感力」により人間関係や職場環境の影響を受けやすく、ストレスをため込んでしまうからだと考えられます。

    もし、あなたがフルタイム勤務をきついと感じているのなら、正社員以外での働き方を考えてみるのもいいかもしれません。

    HSPの方が正社員を辞めたあとの働き方について、詳しくはこの記事の後半で解説しています。

    HSPの方が正社員を辞めるメリットとデメリット

    メリット・デメリット Merit・Demerit

    まず、正社員で働くことに強いストレスを感じるHSPの方にとって、正社員を辞めることは一つの選択肢です。しかし、HSPの人が正社員を辞めることにはメリットがある反面、もちろんデメリットもあります。

    事前にデメリットを知ることで、実際に退職したあとに後悔するリスクを減らせるとともに対策を考えることもできます。一緒に確認していきましょう。

    HSPの方が正社員を辞めるメリット

    正社員を辞めるメリットとして、以下のようなものがあります。

  • 人間関係に悩まなくて済む
  • 時間に余裕が生まれる
  • 体調を整えることができる
  • 先ほどもお話したように、HSPは人間関係に振り回されやすく、実際に職場でのストレス要因に一番大きく関わっている方も多いでしょう。

    仕事を辞めれば当然、職場に行って人と会う必要がなくなるので、人間関係で悩まなくて済む点は最大のメリットといえます。

    また、現在のあなたの状態が「体調に悪影響が出ている」「精神的に限界だと感じている」のなら、今は体調を回復させることに専念した方が、結果的に働くうえで効率が良い場合もあります。

    HSPの方が正社員を辞めるデメリット

    次に、正社員を辞めることで起きるデメリットを見ていきましょう。

    正社員を辞めるデメリットとして、以下のようなものがあります。

  • 安定した収入を得ることが難しくなる
  • 社会との関りが減ることで、孤独感を感じる場合がある
  • 今後の目標や目的を考えずに辞めた場合は、引きこもり状態になる可能性もある
  • HSPの方が正社員を辞めるデメリットでまず挙げられるのは、やはり収入問題です。

    当たり前のことですが、仕事を辞めれば給料がもらえないので、収入源が無くなってしまう点が最も大きなデメリットとなります。

    また、仕事を辞めると社会との関りが一気に減るのと同時に、辞めた後の目標がない場合は、そのまま引きこもりになってしまうリスクもあります。

    HSPの方が正社員を辞める前に確認すること

    checkの文字を持つ手

    仕事がつらいと感じているHSPの方にとって、「早くストレスから解放されたい」という思いから、すぐにでも正社員を辞めたいと感じている方もいるかもしれません。

    しかし、先述したように、気持ちだけが先走ってあとのことを考えずに辞めるのはおすすめできません。

    そのため、正社員を辞めたいと思ったら以下の点を確認しておきましょう。

  • 正社員を辞めてから次の仕事を始める期間にお金はいくら必要か
  • 現在どのくらいの貯金が残っているか
  • 今回どのような目的で正社員を辞めるのか
  • 仕事を辞めたあとの目標と行動はどうするか
  • これらの点を事前に確認して、目的を明確にしておくことを強くおすすめします。

    まずは、正社員を辞めたとに行うことをメモで書き出してみるといいでしょう。

    正社員を辞めることで起こるメリットとデメリットを天秤にかけて、自分にとってどちらが一番良い選択になるかを考えたうえで判断することが何より重要になります。

    HSPの方が正社員を辞めたあとの働き方

    PCとノートとコーヒーと眼鏡

    会社員と言っても、業種によって働き方は大きく変わってきます。また、あなたが正社員という働き方にこだわらなければ、正社員以外での就労に目を向けてみるのもおすすめです。

    今回は、以下の4つをご紹介します。

    1. 在宅勤務が可能な会社で働く
    2. フリーランスになる
    3. 派遣社員として働く
    4. パートやアルバイトをする

    在宅勤務が可能な会社で働く

    HSPの方は、在宅勤務が可能な会社で働くことも視野に入れてみましょう。

    HSPの方が在宅勤務をするメリットには、「人と直接会わなくて済む」ことや「通勤を避けられる(苦手な満員電車に乗らなくて済む)」などがあり、ストレスの要因を減らすことができます。

    近年は、在宅勤務を可能としている求人も増加してきています。

    在宅で行う仕事の種類は、

  • データ入力
  • Webライティング
  • Webデザイン
  • プログラミング
  • 動画編集
  • など、パソコンを使ったデスクワークが中心です。未経験でも入りやすい分野から、専門の知識が必要な分野まで幅広くあるので、まずは興味のある分野を調べてみるのもおすすめです。

    フリーランスになる

    HSPの方は、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。

    HSPがフリーランスになるメリットは、以下のとおりです。

  • 好きな時間で働くことができる
  • 自分のやりたい仕事に挑戦できる
  • 働く場所を自由に決められる
  • ただし、注意点として「いきなりフリーランスになる」ことはおすすめできません。

    なぜならフリーランスは、

  • 始めたばかりは稼げないことも多い
  • コツコツと続けられる根気がないと続かない
  • スケジュール管理や仕事の依頼の受注など、すべて一人で行わなければいけない
  • からです。

    そこでおすすめしたい働き方として、まずは副業から始めてみる方法があります。

    そして、最終的にフリーランスになるかは「仕事が自分に合っているか」や「今後も続けられそうか」を判断基準に、副業の収入が安定してきてから考え始めても遅くないでしょう。

    派遣社員として働く

    正社員ではなく、派遣社員として働くという選択肢もあります。派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結んで、派遣された先の会社で働きます。

    派遣社員として働くメリットは、自分に合った勤務条件(勤務時間や勤務地、勤務期間)で仕事を探すことができる点があります。

    自分の希望する条件に合わせた働き方をしたいと思うHSPの方に向いています。ただし、派遣社員は決められた雇用期間内で働くため、契約の期間が終了すると新しく次の仕事を探さないといけません。

    そのため、収入が安定しにくい点がデメリットになります。

    また、派遣社員になると定期的に人間関係が大きく変わることになります。これらのことも含めて、派遣社員がご自身の性格に合うかどうかを検討することが大切になります。

    パートやアルバイトをする

    パートやアルバイトなどの、比較的自由な状態で働くといった選択肢もあります。

    HSPの方がパートやアルバイトで働くメリットは、自分に合った勤務条件を選びやすい点や、正社員よりも問われる責任が軽い点があります。

    重い責任を問われることがつらいと感じるHSPにとって、パートやアルバイトという働き方は、正社員に比べて心の負担を減らすことができるでしょう。

    反対に、パートやアルバイトのデメリットは、正社員に比べて収入が安定しない点や、責任が軽い仕事が多いため、スキルアップをするには難しい点があります。

    また、パートやアルバイトは社会的信用が得られにくかったり、クレジットカードやローンの審査に通りにくかったりすることがあります。

    メリットとデメリットをしっかり理解して、働きやすい方法を探していきましょう。HSPの方の適職については、以下の記事でも詳しく解説しておりますので参考にしてください。

    HSPの方が正社員を続けたい場合の対処法

    対処法

    ここまで、正社員を辞めるメリットや辞めたあとの働き方をご紹介してきました。

    しかし、「正社員を続けられるのならこのまま頑張りたい」と思う方もいらっしゃると思います。

    そのため以下では、これからも頑張って正社員を続けたいと考えるHSPの方に向けて、いくつか対処法や対策をお伝えしていきます。もしよければ、参考にしてみてください。

    適度に人に頼ってみる

    なんでも一人で背負いこもうとしやすいHSPの方への対策として、まずは適度に人に頼ってみることをおすすめします。自分だけでは対処できないことを、無理に一人で解決しようとする必要はありません。

    まずはあなたが相談しやすいと思った上司や同僚に、助けてほしいということを伝えてみましょう。

    上手くできなくても自分を責め続けなくていい

    もし、あなたが真面目に仕事をして失敗した場合は、自分を責め続ける必要はありません。「仕事ができる人」というのは、失敗をしない人のことではなく「失敗を次に生かせる人」です。

    ミスした自分を認めてあげることで、気持ちが少し楽になるはずです。

    自分にとって配慮が必要ならお願いしてみる

    配慮をお願いすることで解決する問題は、一度上司に相談してみましょう。

    例として、以下をご紹介します。

  • 環境面での刺激(光の刺激が気になる、他の人の行動が目に入って集中できない、人が多いと落ち着かない等)が気になる場合はパーティションで区切ってもらう
  • 音が聞こえなくても問題ない業務は、イヤホンやヘッドホンの使用を許可してもらい、物理的に気になる音を遮断する
  • 一人での休憩が必要な際は、別室で休むことを許可してもらう
  • このように、少しの工夫で負担が軽くなる可能性もあるので、お願いできそうな場合は試してみてください。

    また、本人だけでなく、周囲の人間が心掛けるべきこともあります。HSPの人の特徴の1つに「感受性が強く、相手の言葉に大きな影響を受ける」というものがあるので、言葉や語気などを気を付ける必要があります。

    詳しくは、以下の記事で解説しております。

    まとめ

    • HSPの方であっても正社員(会社員)で活躍することは十分に可能。しかし、人によっては働くことにつらさや困難を感じている人もいる。
    • HSPに正社員が向いてないと感じるのは、HSPではない人に比べて人間関係や職場環境に影響を受けやすく、ストレスをため込みやすいから。
    • HSPが正社員を辞めるデメリットには、「安定した収入を得ることが難しくなる」ことや「社会との関りが減る」こと、「そのまま引きこもりになるリスクがある」ことが挙げられる。
    • 正社員を辞める前に、辞めた後の行動を明確にしておくことがおすすめ。気持ちだけが先走り、いきなり辞めることは後悔するリスクを伴う。
    • HSPの方が正社員を辞めた後の働き方には、「在宅勤務が可能な会社で働く」ことや「フリーランスになる」「派遣社員として働く」「パートやアルバイトをする」などの方法がある。

    いかがでしたか?今回はHSPが職場で困りやすいパターンや原因、正社員以外での働き方について解説してきました。

    この記事がHSPの方にとって、少しでも前向きに働くことができる手助けとなれば幸いです。

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